産後高血圧&学力と学習支援の心理学3

放送大学(心理学)

どうも、こんにちは。

2019年6月に第2子出産後、降圧剤ニフェジピンCRで治療中💊

  • ニフェジピンCR20mg 1日2錠(朝夕20mgずつ)1日40mg
  • 産後2ヶ月 ニフェジピンCR 朝20mg 夕10mg 1日30mg
  • 産後3ヶ月 ニフェジピンCR 朝10mg 夕10mg 1日20mg
  • 産後5ヶ月〜ニフェジピンCR 夜のみ10mg 1日10mg ←今ココ❣️

今日の血圧は、、、、110/71でした。

今日も超合格点!!循環器内科の先生曰くの「125/80未満目標!」内。なんか今朝はいきなり落ちました。朝遅くまで寝れたからでしょうか。

産後高血圧の体験記や気分転換方法などはこちらへどうぞ。

今月の血圧の推移は以下です。(帰省中計測しなかったので13日スタートです)

本日も昨日一昨日に引き続き放送大学のテスト勉強「学力と学習支援の心理学」の勉強を進めます。これまでの記事から繋がっています。以下から各記事に飛ぶようにしておきます。

さて、本日は「学習意欲の理論」!社会人の学習意欲、動機付けは私の仕事のテーマでもあります。私の働くファッション業界では悲しいかなお給料が高くないので、お金じゃない「何か」で「働く楽しさ」「やりがい」を感じられる状況を作りたいのです。何か学びがきっとあるはず!ではスタートしまーす。

学力と学習支援の心理学

3 学習意欲の理論

学習意欲低下の現状

2000年前後日本の子供達の学力低下が指摘されたとき、「ゆとり教育論者」と「学力低下論者」が対立する中で、双方が認めていた大きな事実があったという。(なんかわくわく)それは、日本の子供達の学習意欲が非常に低いということである。😵 I’m shocked! 特に数学や理科について関心・意欲が減退し「理数離れ」だそう。今でこそリケジョなんてもてはやしもありますけどね。

IEA(国際学力到達度評価学会)の実施している学力調査の成績が世界のトップクラスであった頃から問題視されていたとのこと。例として1999年のIEA調査の質問紙では、、、、※中学2年生 参加21カ国

  • 「理科が好きだ」ー 56% 最下位(国際平均73%)
  • 「理科の勉強が楽しい」ー 53% 下から2位(国際平均73%)
  • 「理科は生活の中で大切だ」ー 48% 最下位(国際平均79%)
  • 「将来理科を使う仕事がしたい」- 20% 最下位(国際平均47%)

上記でもガッカリだけど、さらに「学習自体をおもしろいとか、生活上大切だという感覚をもてないまま、ペーパーテストでは高い成績を納めているのが日本の子どもで、テストや受験による大きなプレッシャーがあるってことだ」と教材に書いてあった。。。😱悲しい。たしかに私は理科が全然楽しくなくて、こなしていただけだった。

先生の立場からだと、1989年の学習指導要領改訂以降、「関心・意欲・態度」が重視されているにもかかわらず、理科や数学の時数削減のために実験や体験、生活との結びつきなどを取り入れたくても出来なかった状況があったようだ。

心理学における学習意欲のとらえ方

心理学では学習や仕事への意欲、いわゆる「やる気」の問題を「動機付け(motivation)」として扱い、動機を生じさせる基本的な欲求が「動機付け」=外発的なもの+内発的なもの があるとされる。

外発的動機付け

生理的欲求、社会的欲求などを満たすための手段として喚起される意欲。19世期から20世期半ばまで主流だった行動主義心理学では動物は賞罰を与えられることで学習するとされ、人間でも親や教師からの賞賛、叱責、ごほうびで望ましい行動を身につけていく。

内発的動機付け

1950年代ごろから強調された。報酬を得るための手段としてではなく、学習それ自体を目的とする欲求。

  • 知的好奇心 新規な刺激や情報を求める
  • 理解欲求 知識の相互関連や物事の原因・理由を知りたい
  • 向上心 技能に習熟してうまくできるようになりたい

進化の系統で中で「高次にある動物に備わった欲求」と考えられており、報酬を伴わなくても生じるもの。無闇に報酬を伴わせるとかえって内発的な意欲が低下してしまうことがある(内発的動機付けの減退効果undermining effect)。

<デシ(Deci,1971)の実験>大学生を対象に、実験群にはパズルを解けると金銭的報酬を与え、報酬なしの対照群の学生と比較した。自由に過ごしてよい休憩時間にどれくらいこのパズルを行うかを観察したら、実験群の学生は自発的にパズルを行う時間が減ったという。もともと興味があった課題が、報酬をもらう経験により手段化してしまったという結果。

これは子育てでも同じ状況があり得そうです。

2要因モデル(学習動機の分類と構造)
2要因モデル 市川(1995)
2要因モデル 市川(1995)

市川は大学1年生に対して「人はなぜ勉強するのか」「自分の場合はどうか」を自由記述で収集して動機を分類、構造化したモデル。以下が注意点。

  • 学習指導を行うときに、個々の子供が様々な学習動機を持った存在であることを配慮しないと、教材や課題とミスマッチが起こる
  • 「内容関与的動機」が好ましい動機と捉えがちだが、学習意欲を失った生徒や低学年の児童にいきなり期待しても難しいので、「内容分離的動機」から入り次第に内容関与的動機が芽生えてくるような柔軟な指導が良い
動機付けの認知理論

動機付けが高いかどうかは生まれつき決まっておらず、長い間の個人的経験や社会的環境によって形成された認識によって決まる。いくつか理論を紹介。

期待・価値理論

アトキンソン(Atkinson,1964)動機付けは期待と価値の積によって決まる。

  • 期待 どれくらいの確率で求める対象が得られそうかという見込み。志望校にどれくらい受かる見込みがあるかということ。
  • 価値 その対象が自分にとってどれくらい有益であるかという評価。志望校がどれくらい魅力的であるか

上記の積で決まるとのことなので、何方かがほぼゼロであれば、片方高くても意欲はわいてこないという。

学習における期待というのは、自分が努力すれば目標が達せられるという経験をどれくらい積んできたかに依存する=自分の行為と成功・失敗が伴っているという随伴性の認知があればやる気につながると言える。

セリグマンらの学習性無力感(learned helplessness)の研究

上記の逆に、成功するか失敗するかが、自分の行為と無関係に生じる、言い換えると自分の行動と結果が随伴しないということを学習してしまうと、学習性無力感(learned helplessness)を感じる。

<実験詳細>イヌが足から電気ショックを与えられたとき、ボタンを押す、仕切り板を飛び越えて別の部屋に行くなど試行錯誤して、電気ショックから逃れるということを学習する。

  1. 第1場面。イヌがどのような行動をとっても電気ショックから逃れられない状況にした。いずれ電気ショックは止まるが、イヌの行動とは全く関係がない。するとイヌは電気ショックを受けるだけの状態になってしまった。
  2. 第2場面では逃れる手段が与えられているにもかかわらず、試行錯誤的に行動せず、ショックを受け続けた。

上記から、無力感は先天的なものではなく、経験を通じて後天的に獲得されたものだとされた。実生活でも、やっても無駄だとか、言っても無駄だって行動しなくなること思い当たります!

帰属理論(attribution theory)

社会心理学で原因の推論を扱う理論。これを学習動機付けの領域に導入したのがワイナー(1971)。

ワイナー(1971)
ワイナー(1971)

例でいうと、テストで悪かったときに外的な要因である課題や運のせいにしたり、内的かつ安定した要因の能力のせいにしてしまったら、勉強しようという意欲はわいてこない、ということ。

バンデューラの結果期待と効力期待(1986)
  • 結果期待(outcome expectancy) 自分がある行動を取れば良い結果が得られるだろうという期待のこと=随伴性の認知 (例)1日8時間勉強すれば必ず合格するだろう
  • 効力期待(efficacy expectancy)自分はそのような行動を実際に取れるかという期待 (例)自分が1日8時間勉強出来そうにない場合効力期待が低いといえる

「やれば成功するはずだけど、出来ない」と感じたら、やる気につながらない(私のことみたい!)。解決策としては、学習者が「これなら自分でも出来そうだ」という実行可能な学習方法にすることが必要。

どのように学習意欲を引き出すか

教育場面での学習意欲を引き出すために良いこと、悪いこと

  • 知的好奇心、納得感、達成感、進歩の実感などが満たされるとやる気になる
  • 児童・生徒に応じたやりがいのある内容・課題を用意すること
  • 何のために、何を目指している学習か、目的・目標が見えにくいとやる気が出ない
  • 低学年には褒めたり、シールを貼るなどの動機付け、学年が上がるにつれ、知識技能が役立つ場面設定、生活仕事にどう生かされるかが必要
  • 「基礎から積み上げる学び」と「基礎に降りていく学び(探究的な活動を行なってみて基礎の不足を実感し必要感をもって学習する)」を柔軟に組み合わせる
  • 目標達成のための具体的手段、方法がわかっていること(量的、質的に)
  • 教育現場での人間関係が良好であること
  • 学習者が「自律性感覚(学習が自分の意思で行われているという感覚)」を感じれるように、自己選択や自己統制の機会を多くすること

放送大学、心理学科目「学力と学習支援の心理学」第3章 学習意欲の理論は以上です!


最近はGoogleやYahooの検索に私のブログがヒットするようになって来たようで!!!!「産後 高血圧 ブログ」でヒットするとのことで、8月30日からコツコツ書いてきた甲斐がありました。

自分が辛かった時本当に辛かったので、真っ只中にいる方々に「大丈夫!って思ってもつらいですよね😭」という気持ちを共有したいし、届けたいです。そして励まし合いたい!なので、お気軽にコメントください。TwitterのDMでもいいので待ってまーす♪

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