どうも、こんにちは。
2019年6月に第2子出産後、降圧剤ニフェジピンCRを1日2錠(朝夕10mgずつ)で治療中💊。
今朝の血圧は、、、、121/77でした。
今日は超合格点!!(血圧に一喜一憂しちゃう話はこちら)循環器内科の先生曰くの「125/80未満目標!」内!(実は昨日朝分、服用を忘れました)
今月の血圧推移は以下です。🦑🦑🦑

本日は放送大学の「心理学概論」の勉強を進めます。心理学の各分野に入って11個目!本日は「文化心理学」です。これまでの記事から繋がっています。以下から各記事に飛ぶようにしておきます。
- 心理学概論(1) →心理学とは
- 心理学概論(2)→心理学の歩み、ヴント心理学実験室から巣立った学者
- 心理学概論(3)→心理学実験法(実験、観察)
- 心理学概論(4)→心理学実験法(調査、面接、事例研究)
- 心理学概論(5)→知覚心理学
- 心理学概論(6)→学習心理学
- 心理学概論(7)→生理心理学
- 心理学概論(8)→比較心理学
- 心理学概論(9)→教育心理学
- 心理学概論(10)→発達心理学
- 心理学概論(11)→臨床心理学
- 心理学概論(12)→パーソナリティ心理学
- 心理学概論(13)→社会心理学
- 心理学概論(14)→産業・組織心理学
文化心理学
文化心理学は、20世紀終わり頃に成立した。心の働きや行動における文化的文脈の影響を重視し、心と文化の相互構成的関係を追求している。
ここでは、個人主義と集団主義、相互独立的自己観と相互協調的自己観、分析的思考と包括的思考についてまとめてみます。(今回はポイントのみ)
個人主義と集団主義
- 個人主義 集団よりも個人目標を優先する傾向
- 集団主義 個人よりも集団の目標を優先する傾向
日本は様々な研究から、集団主義的と言えないばかりか、場合に寄ってはアメリカ人よりも個人主義的な傾向があると示されている。こういった2分法個人主義が集団主義よりも優れており、文化的にも進んでいるというニュアンスが含まれていた。個人主義文化圏に該当するのは北米と北西ヨーロッパで、それ以外はすべて集団主義文化圏とするような見方が中心的だった。
文化的自己観
上記のような優劣と離れた見方として、マーカスと北山が提唱した文化的自己観がよく用いられる。文化的自己観とは、特定の文化圏で歴史的に作り出され社会的に共有される暗黙の人間観である。

- 「相互独立的自己観」=西洋(特に北米)で優勢とされ、自己を周囲とは切り離された独立した主体とみなす。自己を定義づける要素は個人の内部にあるとされ、それらの属性(能力やパーソナリティ、信念など)を実現することが重要な課題となる。具体的にはユニークであることや自己表現、自己実現に重きが置かれる。
- 「相互協調的自己観」=東洋(特に東アジア)で優勢とされ、人を他者や周囲と結びついた関係志向的な存在とみなす。自己の定義は社会的文脈に依存し、他者との調和や場に応じたふるまい、与えられた役割の遂行などが重視される。
文化と自己
自己概念(20答法)
「あなたはどんな人ですか?」と聞かれ、「明るいです」「チョコレートが大好きです」など自分について持っている知識やイメージを自己概念と呼ぶ。自己概念を測定する方法として、「私は〜〜です」という文章を20こ作成してもらう20答法がある。それを日本とアメリカの大学生を対象に実施したところ、以下のような傾向が見られた。
- アメリカ 抽象的な心理特性(陽気、活動的など)によって自己を語ることが多く、自己に対して公的的な記述が多かった。
- 日本 社会的な位置づけ(学生、女性、●歳など)への言及が多く、自己に対して否定的な記述や矛盾した記述が多かった。
自尊感情
自尊感情とは、自分に対する感情や評価のことを指す。先日アップした記事でも触れました。自己概念の捉え方同様、東アジア(特に日本と韓国)は自尊感情がアメリカを含む諸外国の人と比べると、概して低いとのこと。
また、北米では自己高揚動機(自己の良い側面を肯定的に評価し維持したり高めたりする傾向)やポジティブ幻想が存在するが、東アジアではあまり見られず、むしろ自己批判的な傾向(自己の欠点に着目する)が強い。(ただし、自己の欠点に着目し反省努力し、克服する向上心につながっているという研究もあったから一概に悪いとは言えない)。
文化心理学では特定の次元(自尊感情や幸福感など)における文化差だけに着目するのではなく、それぞれの概念がどのような意味や機能をもち、他の行動とどのように結びついているのか、どう生み出されてきたのか、明らかにすることを目指している。
文化と認知
周囲の人や物、出来事をどう捉えるかという点でも文化差が見られる。視覚刺激に対する反応や原因帰属など。
例えば、殺人や不正取引など、事件の報道を比較する。
- 日本や中国の新聞 外的要因(個人を取り巻く状況や社会)に原因を求める
- アメリカの新聞 内的要因(個人の意図やパーソナリティ、精神的問題など)に原因を求める
その他オリンピックの報道などでは、アメリカは選手の個人的内容に触れることが多く、個人内因を過大評価する傾向を基本的な帰属エラーと呼ぶ。アジアではあまり見られない傾向である。
分析的思考と包括的思考
ニスベットは2003年に、知覚や原因帰属のほか、言語や論理などに見られる文化差を下記に分けて整理した
- 分析的思考 欧米で優勢。人や物、出来事などを理解する際、対象を周囲の状況から切り離し、その対象が持つ属性に焦点をあてる。その属性を安定的で本質的なものと見なし、カテゴライズしたり、因果的推論を行う。
- 包括的思考 アジアで優勢。対象は文脈とともにあると考え、物事を全体的、俯瞰的に捉えようとする。対象の属性は状況によって変わると見なし、その中に矛盾があっても許容する。
ニスベットは上記の主なルーツが西洋と東洋の古代思想にあるとしている。それぞれの文化圏ざ辿ってきた歴史も、思考様式や人間観に影響すると考えた。
本日はここまで。
次は「心理統計学の役割」です。統計学って文字だけで苦手意識な文系ですが楽しみ。
それではまた!
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